久しぶりのお気持ちブログです。
タイトルの通りなんですけど、8年前に公開された、とある人気アニメの劇場版のゲストキャラだった自分の最推しキャラがレギュラーキャラとして帰って来ました。
未だに信じられません。
私の推しは重ねてになりますが、あくまでも(私だって認めたくなかったのですが)ゲストキャラなので前述のとおり、劇場版にしか出ていません。
アニメ自体は11年前に1期が放送され、2本の劇場版が作られました。しかしそのうちの1本にしか推しは出ていません。
一応メインキャラの一時的な新しい相棒という位置づけのキャラなので、劇中ではそれなりに出番も多く、見せ場もあります。
公開当時はそれなりにファンからも愛され、彼に関する沢山の二次創作物がTwitterにも流れてきました。楽しかった。あの頃はとても楽しかった。忙しかった。ふぁぼ飛ばすのが滅茶苦茶忙しかったよ。
しかしなにせ、100分のアニメーション1本にしか出ていないのです。
時が経つにつれ、当時「いいね」と言っていた人々も、だんだんと他のジャンルへ移っていき、彼の話をしなくなりました。
別にそれは悪い事ではありません。
それに多分、みんながみんな彼を忘れたわけではない。好きなキャラとして自分の頭の中には在るけど、他にも好きなキャラは沢山いるし、稼働しているジャンルのキャラを優先的に愛でたくなるのは当然です。仕方ないのです。
しかし、私は違いました。空白の8年間(敢えてそう呼ばせてください)、他のジャンルにハマってみたり、全然関係ない趣味のことをツイートしてみたり、腹減ったとか眠いとか言ってみたりもしましたけど、とりあえず二次創作物のひとつである彼の夢小説を書き、サイトにアップロードし続けました。
Twitterに彼の夢妄想を壁打ちしたりもしました。
(8年の間に1年半ほど何も書かず休んでいた時期もありましたが…)
いつしか、他ジャンルの友人からは「今日本で一番このジャンルの夢小説を書いてるのはお前だ」と笑われるようになりました。「彼が劇中で喋ってる台詞量を軽く超えるほど、彼を夢小説の中で喋らせている」とも。
pixivはあまり見ませんが、ざっと見る限り彼女の言う通りだろうなと思い、受け入れました。彼女は半分くらい呆れていたのかもしれませんが、私は誇りに思いました。
夢書きの中で、彼を最も愛している女認定されたと思いました。
プレッシャーには感じませんでした。そもそも二次創作って誰かに認められたくてやるもんじゃないし、私は私が書く彼の夢小説が読みたいから書いていただけなので。
そして劇場版公開から6年ほど経った頃でしょうか。
遂にこのアニメの新作が製作されると発表がありました。
嬉しかったです。彼が好き以前に、私は放送開始当時からこのアニメが大好きだったので。噎び泣きました。
彼関連で繋がっていたフォロワーさんたちは殆どが別ジャンルに移っていましたが、この発表を聞いたときは私と同じく喜んでいました。
それを見て、私はまた喜びました。
けれども、頭の片隅で「でもどうせ彼は出ないんだろうな」なんてことを思うのでした。
だって、私の愛する彼は劇場版のゲストキャラだから。お客様だから。
劇場版のラスト、彼はアニメの舞台となっている街を去る描写がありました。
きっと、二度と戻って来ないんだろうな。
帰ってきて欲しい。そう思いながらも、諦めていました。
根拠はありませんが、変に期待して傷つくのが怖かったのかもしれません。今思うと。
唯一、彼の話をしたり、一緒に夢の話をしたりしてくれる、仲良くさせて頂いているフォロワーさんと会う度に「2期に出るといいね。一瞬でも」「そうだね」という話をしました。その時も、私は「どうせ出やしないよ」と思っていました。
アニメの配信に向け、公式はどんどん情報を提供してきました。
劇場版の4DX版が公開されました。彼のイメージカラーである黄色い着物と紺の帯を締め、見に行きました。
コーデ写真を見たフォロワーから「素敵だね!」と沢山言って貰えました。
公式の配信開始を祝したイベントにも行きました。彼のグッズを身に付けて行きました。会場には、私は自分以外の人で彼のグッズを身に付けている人を見つけられませんでしたが、「まあそうだろうな」と思いました。
公式から供給される情報の中に、彼の姿は無かったものですから。当然だと思いました。
配信日が近づくにつれ、楽しみな反面、怖くなってきました。
Twitterのタイムラインでは、このアニメの話をする人が日に日に増えてきました。
楽しみだね。
皆、一様にそう語っていました。
他ジャンルにいるけれど、私が彼のことを8年間ずっと推し続けていることと、夢小説を書き続けていることを知っている友人たちからも、「もうすぐだね。彼、出ると良いね」と声を掛けてもらうことが増えました。
丁度私の誕生日前後に遊んだ友達からは、彼が私に贈ってきたという設定で、彼が書いた設定のカードと一緒にプレゼントをもらいました。これも嬉しくて、部屋に飾っています。
しかし、怖さは消えませんでした。
始まってしまう。彼の居ない、2期が始まってしまう。
大好きなアニメなので当然おはなしを純粋に楽しむ事は出来ますし、メインキャラの中にも好きなキャラはいっぱいいるので、そのキャラたちを応援したり愛でたりすればいいのです。
けど、私は彼のいない新作を受け入れる覚悟が出来ていなかったのです。
普通にこれはわがままですね。
さて、時は過ぎいよいよ配信時間になりました。
この日の為に有給をとっていたので、ほぼ配信開始と同時に再生しました。
毎日のように大好きな映画やドラマを見ているNetflixですが、こんなに操作に手間取ったのは初めてでした。笑いました。
待ちに待った2期の1話。
私の知らない物語が始まりました。抱えていた不安や恐怖は消え、純粋に世界に引き込まれ、見入っていました。
あーこのキャラのこの感じ懐かしい、新キャラも気になるなあ、など、にこにこしながら見ていました。
今幕が上がったばかりの、彼の居ない新作。
でも、彼が居なくても大丈夫だよ。2期は楽しい。また私は私が読みたいと思う物語を書けばいいのだから。
そう思えるようになってきました。
しかし、再生開始から7分と少し経過した時でした。
彼が出ました。
時が止まりました。
頭が真っ白になりました。
「はーーーー!?!!!!?!!!!!!!!?!!!!!!」と言いました。
Twitterにも「はーーーー!?!!!!?!!!!!!!!?!!!!!!!」と投稿しました。
そして、とりあえず一時停止をしました。
心臓がうるさく鳴っていました。
深呼吸をしました。
少し巻き戻し、また再生させました。
やはり彼が出ました。
その後の事はちょっと、記憶が朧気です。
とりあえず夢の中にいるような気分になりながらも最後まで見て、彼はどうやら1話限定のゲストキャラではなく、レギュラー登場するらしいということを察し、Twitterで無事であることを報告し、察したジャンル外のフォロワーからリプライを貰いました。
おめでとう、とか、よかったね、とか。
それらひとつひとつを返しながら、私は気が付いたら泣いていました。
嗚咽を漏らし、ボロボロ涙を流していました。
彼と出会ってからの8年間、楽しかったですが、辛い時もありました。
それは二次創作の話ではなく、仕事だったり、人間関係だったり、人生だったり、私も色々な事に悩み、もがき、苦しんだ時期があったということです。
二次創作が辛いなんて感じた事はありませんでした。だって二次創作は、私が書きたいものを書きたいときに書いているだけだから。
感想が貰えなくてしんどいとか、思った事はありませんでした。
(それはきっと、前述の仲良くさせて頂いているフォロワーさんの存在が大きいのですが。)
その人生の辛さが、この瞬間、全てこの手で愛を持って抱きしめられるような感覚になったのです。
Twitterを見ました。震える手で、彼の名前を検索ワードに打ち込みました。
みんな、彼のことを呟いていました。
8年前に戻ったようでした。
ということで長々と書きましたが、結局自分が何が言いたかったのかはわかりません。
8年間の気持ちを吐き出して、今日の喜びを記録しておきたかったんだと思います。
気が付いたらブログを開いてました。
自分が何が言いたかったのかはわかりませんが、とりあえず彼には「おかえり、会いたかったよ」と言いたいです。
大好きだよ、とも。
私の知らない表情で、私の知らない台詞を話すあなたがまた見られて嬉しいです。
これからもよろしくね。